- 2023.10.28 Saturday
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最近、ゴーストライターの話が話題になりました。
曲を作っている劇団の代表として、
やっぱりいろいろ思うところはあって。
ちょっとなんか言いたい。
いろんな情報が飛び交っており
私には正直何が正しいのか、
何が憶測なのかは分からないので
「耳が聞こえない人が書いていたとされる曲を実は別の人が書いていた」
という事実のみでお話させていただきたい。です。
まず、
そもそも単純に
「自分が書きました」と嘘をつくのはいけないことです。
嘘はダメよ、嘘は。
作っている人が誰であれ、
音楽は音楽であり、誰が作ろうが素晴らしい曲は素晴らしい曲である
という事実は変わりません。
しかし、やっぱり作ってる人の背景とか
こんなこと考えながら作ってるんだーとか
そういうのを知ると芸術って少し深みがでるというか…
その、深みになるべき切り口がAさんだと思ってたら実はBさんだった
っていうのはやっぱり曲の解釈とか印象とか、受け取り方が多少変わってくると思うのです。
もちろん芸術は10人いたら10通りの受け取り方があっていいと思うので
別に切り口が変わったからっていってなんちゃないんですが
多少、
「あれ?違うの?え、じゃあ私が信じてたものとは違ったんだ。
じゃあ今まで私が信じていたものはなんだったの?」
っていうざわざわ感はつきまとうわけです。
すごく小さなことだけど、大きなことです。
それは……やっぱり、ダメだよ。
って思います。
そして、
今自分がゴーストライターになってくれって言われたら
私は引き受けちゃうだろうなって思うっていうこと。
技術もあるし、
何より自分の曲をたくさんの人に聞いてもらいたい
でも現実問題それは難しいっていう人はたくさんいる。
そんな中、
「僕は書けないから手伝ってくれ」
って言われたらそりゃあ手伝っちゃいます。
人の名前にするだけで
自分がやりたいことが思いっきりできて
しかもたくさんの人に聞いてもらえて
たくさんの人に演奏してもらえるのなら
別に自分の名前じゃなくてもいいやって思っちゃう。
そしたらやっぱり、ゴーストライターになっちゃうだろうなと思います。
まあ私目立ちたがりだからきっと、早い段階で他の人に言っちゃうけど。
『あれ、本当は私が書いてるんだよ』って。
そしてそして最後に、
今現在曲を作っている人の多数が
「おまえが本当に作ってるの?」と一度は必ず誰かに疑われているであろうということ。
今回の件で、冗談的なノリでも
「本当に作ってるのー?笑」
とか言われてるだろうし、
「いや、僕はちゃんと自分で書いてますよ?笑」
とか誰からも何も言われてないのに
言っちゃう人がいるだろうということ。
あーもー、めんどくせー…!
これが一番腹が立つ。
おまえの嘘のせいでなー、
こちとら、迷惑してんだぞー!
そんなことを疑わないといけない、
防御にはいらないといけない世の中にしたあいつに
私は多少なりとも怒ってます。
私と同じことを思ってる作曲家は絶対…きっと、もう一人くらいこの日本のどこかにいる。
みてろよ、世間はそんなに甘くないぞ。
作曲家全員からしっぺ返しくらえばいい。
しかととかされればいい。
踏んづけられればいい。
……いや、うちは私が書いてますよ、ちゃんと。私が。
私、耳聞こえてるし。
以上。
with a clinkはこれからも、
with a clinkオリジナルの音を作ってまいりますので
どうぞ、ごひいきに。
作曲依頼も
"名前が載ることを前提に"受け付けておりますので
ご連絡ください:P
with a clink
北村 茜